私たちの世代は、働く女性がまだ少なく「将来の備えは保険で」とよく言われてきました。その言葉のまま、夫の保険も私も働いていたので私自身の保険もいつの間にかいくつも加入していたのです。
2024年6月から少しずつ暮らしの整理を始めて気づけば1年が経ちました。振り返るとあの時保険の見直しに取り組み本当によかったなと思います。
夫婦の保険を確認したら、なんと5つも入っていてびっくり!
しかも、申し込んだのは当時の私でした。「こんなに重複しているのか」と思った瞬間、暮らしのダウンサイジングを意識するきっかけになりました。
整理の手順

まず、当時の加入目的を思い出しながら1つひとつ書き出して見直しました。
- 本当に必要な保障はどれか
- 他の保険でカバーされている部分はないか
- 毎月の負担が大きすぎないか
- そもそもどんな時に必要なのか?
そもそもどんな時に必要なの?ということは大きな問いでした。
私達夫婦には子どもがいないため、残される人に迷惑がかからない範囲を確認。あとは公的保険制度を調べ「公的保険でカバーできない部分はなにか?」「老後どうやって対応していくか?」という視点から選択を進めていきました。
どんな保険を解約したか
まず、夫の 貯蓄型終身保険 を解約しました。
内容をよく見ると「投資」+「保険」を組み合わせただけの商品だと気づいたからです。特にここに掛けている保険料が高額で、支出の大きな負担になっていました。
また、会社のグループ保険でも似たような保障に加入していたため、重複と判断し解約を決めました。
私自身も同じく 貯蓄型終身保険 に加入していました。過去に大きな病気をした経験から「保険に入っていないと不安」と思い込んでいたのですが、そのとき実際にかかった医療費を振り返ってみると、公的保険の範囲内で十分まかなえていたのです。
結果的に、保険なしでも問題ないと判断できました。
さらに、葬儀の費用も貯蓄で準備できること、公的保険でカバーできない部分は貯金から支払えばよいことも確認。
もし将来どうしても不安になったら、掛け捨ての安い保険に入り直せばいい――そう考えると、今ある高額な保険を持ち続ける理由はなくなりました🌱
解約の手続きについて
実際に解約する時は思ったよりもシンプルでした。
私自身の保険は、契約先に電話をかけて「解約したい」と伝えるだけ。理由を軽く聞かれはしましたが、後日書類が送付され、払戻金が振り込まれてスムーズに完了しました。
一方で、夫の保険は「契約者本人からの電話」が必須で、代理では受け付けてもらえませんでした。最初は私が進めようとしたのですが、結局は夫に直接連絡してもらう形に。「老後の生活の見直しをしたい」と伝えたところ、こちらも驚くほどあっさり解約できたそうです。
いずれにしても、思い切って一歩踏み出してみたら「解約=大変」という思い込みはなくなりました。
保険解約で月4.5万円が自由に

最終的に夫婦の保険は すべて解約 しました。ですが心配していた「不安」は全く残りませんでした。
その理由は主に3つです。
- 公的保険で医療費はカバーできる
- 葬儀費用や急な出費は貯蓄で対応できる
- 必要なら掛け捨ての安い保険で補える
解約の結果、月々4.5万円の支出を減らすことができ、払戻金は「掛けてきた年月を思うと少ないな」と感じましたが、夫婦ともに健康で過ごせた日々のお守り代だと思うことにしました。
あれから1年が経ちますが、一番大きいのは「気持ちが身軽になった」こと。
「この先も健康でいよう」との思いが強くなり、生活習慣にも意識が向くようになりました。さらに「もし一人になっても大丈夫」と思えるのは、今後の暮らしを支える仕組みがはっきりしたからだと思います。
節約できたお金は「元々払っていた分」としてなかったことにせず、投資へ回すことにしました。
これがこれからの資産づくりの土台となり、今は未来に向けた安心感も得られています。投資の取り組みについても、また別の記事でご紹介したいと思います。
同じように「保険の整理をしてみようかな」と考えている方にとって、この体験が少しでも参考になれば嬉しいです🌱
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